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ライターよもやま話

7.変化していく言葉




漢字の読みも時代により変化します。
たとえば「御用達」は本来「ごようたし」と読むのが正解ですが、もう「ごようたつ」でも良いことにしようという風潮になってきています。

現在普通の読み方が、過去には「誤読」であったものも、たくさんあります。

たとえば、「新しい」は「あたらしい」と読みますが、本来は「あらたしい」と読んでいました。
それが読みづらいので、いつのころからか「あたらしい」に変化したと。

言葉の意味も同じ。
時代の流れとともに変化していくものです。
たとえば古語で「あはれ」は、しみじみと情緒深い様子を表す言葉です。

でも、現代を生きる私たちは、
「あなたって、あわれな人ね。はっ!」
と言われても、喜べません!

喜んぶわけありません!
「んま〜、くやしい、キー!!」と、ハンカチ噛みしめてやるわっ!!
悔しい!キーー!!



失礼。
つまり、言葉の意味は、時代とともに変わるんです。

そこで今回は、近い将来意味が変わりそうな程度に誤用されている言葉を見てみましょう。

1.憮然
失望した様を表現する言葉で、ぶすっとした表情とは違います。

2.檄を飛ばす
檄文とは自分の考えや主張を書いた文書のこと。それを広めるのが「檄を飛ばす」です。
「つばを飛ばして激励する」ことではなかったんですけどね(笑)

3.役不足
仕事(役)が簡単すぎて、自分の実力が活かせないときに使う言葉。
自分の実力が不足な場合は、「役者不足」と言います。

4.煮詰まる
会議も大詰めとなり、そろそろ結論を出そうかという段階です。
「行き詰まって」はいませんから、ご安心を。

5.確信犯
悪いことはしていないと確信して罪を犯すこと。
今の世の中の価値観や法律と、自分の道徳観がズレている場合ですね。
DEATH NOTEのキラのような、と言えば理解しやすいんじゃないでしょうか。
悪いとわかっているけれど、敢えて罪を犯すことではありません。

小説の中でも、ぶすっとした表情の意味で「憮然」を使われているのを見たことがありますし、近い将来、誤用がまかり通るようになるかもしれません。

それは時代の流れであり、仕方のないことですが、ライターとしては悩ましいところです。
正しい意味で「憮然」を使って、読者の8割が、違う意味に受け取っては意味がありません。
かといって、ぶすっとした表情の意味で、「憮然」を使う踏ん切りはまだつかないなぁ(^^ゞ

ほんと、悩ましいところなんです。

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